以前、出張先で、福島県いわき市からお越しになっていた、震災語り部さんのお話を聞く機会がありました。
語り部さんは、スクリーンに映し出された、胸に突き刺さるような映像を背景に、まぎれもなく起こった『現実』を振り返りながら、「ぜひ、備えを怠らないでください!」と強くメッセージを伝えてくださいました。
語り部さんのお話が終わった時に、熱心に聞き入っていた一人の方が、すっと手をあげて質問されました。
「出来るはずのないことですが、、、もし、震災の前に戻れたとしたら、どんな事をされますか?」
俯きながら少し考えこまれた語り部さんが、やがて顔を上げてお答えになりました。
「防災訓練への呼びかけです。もっと多くの人数で、もっと真剣に!それだけでも、本当にたくさんの命が救われることにつながると思います。」
この言葉が、強く印象に残り、少しずつ防災に関する学びを始めるようになりました。
週末は、地元消防署で開催された「普通救命講習」を受講させていただきました。
「知っている」か「知らない」かで、大きな違いが出ることもあると思います。
いざという時に備え、社会の一員として学びを重ねてまいります。
